@大阪府・豊中市
2009年11月21日、大阪大学豊中キャンパスおいて、第52回自動制御連合・オーガナイズドセッション(OS)「食・農・環境分野における計測・制御」が開催されました。このOSは、計測自動制御学会・計測部門「アンビエントセンシングフュージョン研究会」が企画母体となり、「進展の著しい計測技術分野を核とし,情報技術など先端的研究成果を統合し,食糧生産や温暖化など地球規模の食・農・環境に関するICTシステムの実現にむけ議論する」ことを目的としたものです。また、アンビエントセンシングフュージョン研究会の代表は、ALFAEの会長である三重大学の亀岡先生、研究会の幹事は全員ALFAEの理事もしくは相談役です。したがって、アンビエントセンシングフュージョン研究会は、ALFAEの学術的な側面を支援する研究会ということもできます。
発表会場(大阪大学豊中キャンパス) 赤外計測に関して発表する三重大学の橋本
左:オプティカルファーミング構想について講演する信州大学の斉藤先生
右:発表終了後も会場で活発な意見交換を続けている参加者
OSでは、植物状態計測、圃場モニタリングシステム、センサーブローカーシステム、情報共有システム、オプティカルファーミングといった幅広い内容の研究発表が9件あり、活発な意見交換や議論が交わされました。また、これらの研究は、先端的計測・情報技術を核とし、食・農・環境に関するICTシステムの実現に貢献できる要素を有しているものでした。しかし、個別の研究テーマの展開のみでは実用化技術に至るのはきわめて難しく、方向性を定めた統合化、システム化により食・農・環境に関するICTシステムの実現に寄与できるのではないかと感じられました。