沖縄レポート

パイナップル 〜ナゴパイナップルパーク

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■名前の由来
果実の形が松かさに、味がリンゴに似ているのでパイン(松)+アップル(リンゴ)という説と、パインは松かさを意味するが、アップルはリンゴではなく単に果物という意(西欧の言語では、リンゴを果物の代名詞とする造語例が多数ある)であるという説がある。

■栄養
パイナップルは、糖質の分解を助け、代謝を促すビタミンB1を多く含み、さらにビタミンB2やC、クエン酸なども含まれ、疲労回復や夏バテ、老化防止などに効果がある。またパイナップルには、肉を柔らかくし、消化を助けるタンパク質分解酵素のブロメリンが含まれており、胃液の分泌を活発にし、消化を促進する。食後の胃もたれを防ぎ、胃腸の健康を保つのに効果がある。さらに、パイナップルには食物繊維も豊富に含まれている。食物繊維は便通を促進し、コレステロールや体の毒素を排出する作用により、大腸がん、動脈硬化、高血圧を予防する働きがある。 また、胃や腸の中で水分を吸収して膨らみ満腹感を与えるため、食べ過ぎを防ぎ、ダイエットに効果的である。

未熟果や追熟不十分の果実には多量の酸の他、シュウ酸カルシウムの針状結晶などを含むため、食べ過ぎると口内は荒れ、さらに先述のブロメラインの酵素作用によって組織のタンパク質が分解され、出血にまで至ることがある

■普及過程
世界の主要栽培品種のスムースカイエン種は、1819年フランス領ギアナから、フランス本国へ渡り、それからイギリスへ。アメリカはフロリダへ、そしてハワイへ。1923年には台湾、そして1927年に沖縄には伝わったとされる。

さとうきび

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■原産地
太平洋の島々で、そこから東南アジアを経て、インドに伝わったとされる。紀元前2000年頃にインドで砂糖が使われていたとされ、サトウキビから砂糖を作ったのは、インドが最古とされる。日本には754年、鑑真が日本に渡る際に砂糖を持参したといわれている。

さとうきびは長い1本の茎から、およそ4〜5本の2節苗をとって圃場に植え付け、2、3年たつと茎の高さは2〜3m、茎の太さは2〜3cmになる。茎には10〜20%の蔗糖を含むように成長する。

沖縄でのさとうきびの収穫は1月から3月で、刈り取り作業をし、茎だけにしてさとうきびの山をつくり、この後トラックで製糖工場に運ばれる。

■製糖工場にて
サトウキビの茎を細かく砕いて汁を搾り、その汁の不純物を沈殿させて、上澄み液を取り出し、煮詰めて結晶を作る。煮詰めてできた結晶と結晶にならなかった溶液(糖蜜)の混合物を遠心分離機にかけて粗糖を作る。粗糖の表面を糖蜜で洗った後、さらに遠心分離機にかけて、結晶と糖蜜を分ける。その結晶を温水に溶かし、不純物を取り除き、糖液にする。それを煮詰めて結晶を生じさせ、真空状態のもとで糖液を濃縮する。結晶を成長させた後、再び遠心分離機にかけて、現れた結晶が砂糖となる。

ゴーヤ

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■原産地
熱帯アジア、日本では沖縄や九州南部、群馬で生産されています。熟す前の未熟果を食べるが、独特の苦味があるのが特徴である。この苦味の成分はモモルデシンといい、胃液の分泌を促して食欲を増進させるだけでなく、肝機能を高め、血糖値の降下にも効果があるといわれている。

■栄養
ビタミンC、カリウム、カルシウム、マグネシウムなども豊富で、夏バテ解消にはうってつけの野菜といえる。にがうりのビタミンCは加熱しても壊れにくいので、炒めたりてんぷらにしたりするなど、色々な調理法が楽しめる。

車で走っていると、ビニールハウスの中で作業されている方を見かけたので声をかけました。「ゴーヤは網を立てかけて巻きつけるように栽培をするので、つるを巻きつける作業をしている。今年は例年に比べて気温が低く成長が遅かったため、つるを巻きつける作業が遅れている」と説明して頂きました。

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(感想)
海が見たいと急に思いたち休暇をとり沖縄へ行ってきました。沖縄の年間平均温度は22度。さとうきび畑が広がり、きれいな海を満喫しました。ここは沖縄県というより琉球王国だと思いました。
私たちの食生活は何もかも食べやすく改良されているなか、ゴーヤのような苦味の強い野菜は暑い沖縄の風土にあった食べ物であり、そこに食文化が栄えているのだと改めて感じました。

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